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ホラー映画はニガテ…でも何か映画を観たい、そんな暑い日に

昼はアイスコーヒーのご注文が絶えないこの頃でございます…氷が入ってキリッと冷えた、苦味の強いアイスコーヒーは…夏の風物詩だなと感じます。
そろそろお盆休み、という方も多いのではないでしょうか。お勤めの先によっては、一足早くにお休みを終えられた方もいれば、お盆より後にお休みをとられる方もいらっしゃるかもしれませんね。
来店されるお客様も、皆さんバラバラのようですが…何だかんだまとまったお休みというのは、少し嬉しいものです。

本日は、暑い夏に観たくなる映画のご紹介です。
涼しくなりたいけどホラー映画はニガテ…という方でも楽しめる、
でもほんのり怖めな映画のご紹介です。

歌声への衝撃と、悪夢へ誘われるような浮遊感

『味園ユニバース』2015年／山下 敦弘監督／日本
大阪にある『味園ビル』が物語の舞台。
大阪の広場でバンド「赤犬」のライブ中、若い男が突如マイクを奪い取り、
周囲も圧倒する歌唱力で和田アキ子の名曲『古い日記』を歌います。
どうやら彼は記憶喪失のようで…バンドマネージャーの少女との関わりの中、
自らを見つめなおすエンタテインメント・ヒューマンドラマ。

『カストラート』1994年／ジェラール・コルビオ監督／イタリア
バロック時代に名を馳せたカストラート（歌声のために去勢を受けた）歌手「ファリネッリ」をモデルに、
彼の生涯を描いた映画。
3オクターブ半あったと言われている彼の歌声と美貌は、女性たちが失神すると言われていたほど…
作中でも歌を2分割して収録するなど、その再現性と作りこみ方には脱帽です。

いずれの映画にも共通するのは、主人公の歌声に対する衝撃（特に映画冒頭は…心を持って行かれます）と、
夢を見ているのか現実なのか分からなくなるような不安感と浮遊感。
真夏の夜に悪夢へと誘われるかのように、気づくとその世界観に浸っていることでしょう。

鑑賞しながら飲むならこれらがオススメです

ちなみにですが、上記をご自宅でゆっくりご覧になる時は…『味園ユニバース』ならハイボールかコーク、麦茶…『カストラート』ならワインかウィスキー、ブラッドオレンジジュースがオススメです。
出来ればお一人でゆっくり、織りなされる夢見心地なひと時をお楽しみください。

―――　お帰りですか？お代金は結構ですよ。来週、またのお越しをお待ちしていますね。