集中力UP!ミニマル音
――― いらっしゃいませ『お客様』。こちらの席へどうぞ。今週オススメの話題はこちらです。
音楽で集中力が上がる?
お店の諸々デザインをお願いしている、デザイナーさんとのお話を少し。 お店の近くに事務所を構えておられる男性で、お料理好きなベジタリアン。週末にはヨガへ通われ、朝目覚めた後と眠る前には10分必ず瞑想をするという、見習いたいほどにヘルシーなお方です。 カウンセリングからデザインの仕上がりまできちんとされているので、いつも安心してお仕事をお願いしております。先日、その方と打ち合わせを兼ねてビーガンカフェでお食事をしていた時に、たまたま仕事中のお話になりました。 ―パソコンと向き合う時間が長いのは、苦にならないんですか? 「そうですね…もともと絵を描いたり物を作ることが好きなので、長い時間集中していることは得意な方かもしれません。仕事場の環境も、なるべく居心地の良いようにはしていますが…」 ―居心地の良い環境だと、リラックスしすぎたり…という事にはなりません? 「うーん…今のところその心配は無さそうです。ただ、疲れたりしていると集中力が分散しやすくなるので、なるべくプライベートなものは置かないようにしています」 デザイナーさんが注文したデザート…豆腐のチーズケーキと、私には豆腐のティラミスが運ばれてきた時に、店内のBGMが変わりました。 「あ…カフェで珍しいですね。スティーブ・ライヒだ」 ―スティーブ・ライヒ?初めて聞きました…一定のテンポというか、繰り返しの音が心地良いですね。 「実は、仕事中にずっと流しているんです。スティーブ・ライヒ…集中力が上がるんですよ」
お経、マントラ、スティーブ・ライヒ…?
デザイナーさん曰く、スティーブ・ライヒはじめ「ミニマル・ミュージック」というジャンルの音楽は集中力が上がる…との事。最小限の音型…短いフレーズをひたすら反復させた音楽なのですが、聞いているととても心地いいのです。 「ミニマル・ミュージックもそうですし…ジャンルは異なりますが、ヨガで唱えるマントラや…お経も、繰り返しの音でリラクゼーション効果があるんですよね」 ―確かに…メトロノームの音や、掛け時計の“カチ・カチ…”という音なんかも、そうかもしれないですね。 「実感としてですが、そういった音楽や音の類を聞いている時…気持ちもですが脳がリラックスしているんですよね。その状態で仕事をすると、トランス状態に入れて仕事が捗りますね。」 ―不思議ですね…以前、バーの時間にお越しになった、スポーツ選手の方と、心理学者の方とのお話を思い出しました。スポーツ選手の方が、競技に挑まれる前必ず音楽を聞かれる…という話と、心理学者の方が催眠誘導法・催眠術にメトロノームを使われる…という話。 それって、どちらもデザイナーさんの仰る“トランス状態”に入るための導入ですよね。 「そうかもしれないですね。トランス状態へ入るには、音楽・音…中でもミニマルなものは、有効な気がします」
自分に合った音・音楽を
お仕事中の環境は人によって夫々ですから、なかなか仕事中には音楽を流せない…好きな音楽を聞けない…という方もいらっしゃる事と思います。 そういった場合は、通勤中や休憩時間など、お仕事に入られる前のスイッチ代わりに、音・音楽を聞かれることもオススメです。スイッチが入りやすい音・音楽を探してみることもなかなか楽しいものです。 よりお仕事が楽しく捗る時間になりますよう…
――― お帰りですか?お代金は結構ですよ。来週、またのお越しをお待ちしていますね。